抗がん剤治療後の髪のケアーもご相談も
お受けしておりますスリール取扱店です。
今日は治療後の伸びてきました髪のヘアカラーについてお話しをします。
スリール取扱店でのカラーの場合
必ずパッチテストを事前に行っております。
これはお使いするカラー剤にアレルギーが無いかというテストです。
化学療法をしたから体質が変わるというわけではなく、
どの方でも急にアレルギー体質になることもあり、
多くのカラー剤に含まれるジアミンのアレルギー反応を判断します。
もしジアミンアレルギーをお持ちの方が
知らずにカラーをしてしまうと炎症を起こし
頭皮や瞼が腫れることになります。
その他治療後のヘアカラーで難しいことは
治療後1年間ぐらいは
染まりづらい髪になっていることです。
髪色を明るくしたくても明るくなりづらく
白髪を染めたくても
染まりづらい傾向があります。
白髪染めの場合、暗い色のほうが白髪に色は入りやすいのですが、
治療の影響を一番受けていたと思われる毛先は
色が浮いてしまう(しっかり染まらない)傾向があります。
また黒い髪を明るくする場合は希望色の倍のレベルを選ぶようにしています。
数字で言いますと6のレベルの色が出したい場合は12を使用します。
レベルの色の明るさ表現は美容師でないと分かりずらいですね。
こちらサイトでレベルスケールをご確認ください。
なんとなくわかっていただけると思います。
https://www.jhca.ne.jp/levelscale/
明るくしたい場合はブリーチということになりますが、くせ毛になりがちの治療後の髪にブリーチをしてしまうと縮毛矯正をすることが難しくなります。
もちろん髪質にもよりますが、基本的にはおすすめしておりません。
先日もスリールをお使いの方で明るい白髪染めをご希望されていました。
今回は顔まわりの白髪の固まっているところだけ白髪染めを使用して、全体は12レベルを使用。顔周りは髪が細いので他より染まりやすく、この方法を使うことが多いです。
白髪は染まっていませんが、黒い髪が明るくなり顔周りは白髪も明るく染まっています。
次回は全体に明るい白髪染めを使用します。
一旦明るくした髪に明るい白髪染めを使用しますと明るく染まります。
黒い髪に明るい白髪染めを使用すると、明るく染まりもせず、白髪もきちんと染まりません。
挙句に一度白髪染めを使用した髪を明るくするには脱染剤というもの使うのですが、これも髪を傷ませるので、最初のカラーがとても肝心です。
次回は治療後のヘアマニキュアの注意点をお伝えします。
医療用ウィッグ講習
スリールでは美容師の方へのケアスタイリスト講習や医療用ウィッグの講習を、ikus.医療美容ケア研究会と連携して
行っております。詳しくは美容関係者の皆さまへ│ikus医療美容ケア研究会をご覧くださ