ウィッグはお手入れや少し気を付けるだけで
良い状態のまま使えたり、絡んでゴワゴワになったりします。
良い状態でいることが自然に見える秘訣の一つにもなります。
絡まないようにお使いいただくために絡みの原因と対処法をお伝えします。
1 ウィッグの絡む原因
2 絡まないようにするためのコツ
3 絡んでしまった時の対処法
ウィッグの絡む原因
ウィッグはなぜからまってしまうのでしょうか?
人毛と人工毛では原因が異なります。
人工毛(人毛ミックス)ウィッグの絡み
人工毛ウィッグの絡まる原因は、大きく分けると2つあります。
摩擦・静電気によるもの
人工毛は主にポリエステルやナイロンの糸のようなものです。
乾燥する季節は洋服と同じようにウィッグでも静電気が起きやすくなります。
この静電気によりウィッグの毛が縮れることが原因でからまってしまうのです。
特にロングスタイルのウィッグは、洋服に髪が付きやすいので、より静電気が発生しやすくなります。
また、冬場はマフラーなどでも摩擦部分が増え、余計に静電気が起こりやすくなり絡まりの原因となってしまいます。
手で触ることで絡みを生みます
冬場の手も乾燥をしています。
実は手で触るくせのある人がよく触ってしまう部分が絡んでいることが多いです。
『この辺をよく触りませんか?』
と絡みのある部分を指摘すると
『あ!触っちゃいます』
ということが、とても多くあります。
また洋服の摩擦で絡みが出てきた部分を
気になり触ることで絡みを増長させている人も多く見かけます。
ブラシがウィッグ専用でないものを使用している
上記同様、ブラッシングする際も静電気が発生します。
ウィッグ専用のブラシは静電気が起きづらくできていますが、普通のブラシを使っている方は静電気も起きやすくウィッグの髪の脱毛の原因にもなっています。
シャンプーの回数が少なすぎる場合
汚れや人工毛に溜まってしまった静電気をリセットしてくれるのがシャンプーになります。
人工毛のウイッグは洗いすぎて傷むことはありません。(人毛ミックスは人毛の割合が20%以下)
人毛ウィッグの絡みについて
人毛ウィッグの主な絡みは、納品当初は髪が専用のトリートメントでコーティングされていますが、使用しているうちにそのコーティングが剝がれてしまうことで徐々に絡んできます。
人毛ウィッグは人毛提供者の髪の質で左右されてしまうため、絡みの個体差が大きくなります。
汗や頭皮の皮脂など、汚れの蓄積によるもの
汗や皮脂などの汚れが蓄積すると、髪の毛がくっついて固まってしまい、からまりの原因になりますが、シャンプーの回数が多すぎでもコーテイングを剝がしてしまうため絡んでしまいます。
乾燥によるパサつきによるもの
人毛のウィッグはシャンプーすると少しずつコーテイングが落ちて、乾燥してしまい絡んでいきます。
ウィッグが絡まらないようにするために
絡みの原因がわかったところで、次はからみにくくする方法についてご紹介します。
人工毛ウィッグの場合
人工毛ウィッグのからまりの原因は「摩擦・静電気」と「ブラシ選び」と「シャンプー」です。
摩擦・静電気を防ぐ方法
洋服とウィッグの素材の取り合わせでも静電気が起きやすくなります。
静電気は、マイナスとプラスの電気を帯びた素材がぶつかりあった時に起こります。
お使いのウィッグの人工毛がポリエステルの場合は、首元や上着をポリエステル素材にすると静電気が起きづらくなります。
また、冬場のコートやマフラーの使用で襟足部分が絡みやすくなってしまうときには、静電気防止スプレーの使用もおススメしています。
手で触ってしまう方は触る回数を減らし、ハンドクリームで手をよく保湿してください。
正しいブラッシング方法
ブラッシングする際は、毛先から解かしてください。
ロングスタイルの場合は、一気に解かさず少しずつ髪を小分けにして解かします。
根本から一気に梳いたり、一度にたくさんの髪をブラッシングしてしまうと、髪が絡み毛材を傷めるため絡みの原因を起こします。
ウィッグを被る前、被ってから、外した時は必ずブラッシングを行いましょう。
また外出時も専用ブラシをお持ちいただき絡んだ時に解かしてください。
手で絡みを取ると静電気を起こしています。
程よく洗う
先程もご説明しました通り、人工毛のウィッグは洗いすぎて傷むことはありません。
絡みが気になったら洗ってしっかりトリートメントを付けるお手入れをしていると絡み少なく済みます。ただ、ウィッグのキャップ素材が洗いすぎが負担になるものもあるので販売店に確認してください。
スリールの場合は洗いすぎで傷むことはありません。
人毛ウィッグの場合
人毛ウィッグの絡みは「汗や頭皮の皮脂などの汚れの蓄積」と「髪の油分不足によるパサつき」が原因でした。
汗や皮脂などの汚れをためないために、定期的にシャンプーする必要があります。
しかし、ウィッグの毛は自毛と違い、処理の段階でキューティクルを薬剤で剥がしています。
そのため、とても乾燥しやすくなっていますので、しっかりトリートメントを使用してください。
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