頭皮冷却装置Paxmanとウィッグを被り出すタイミング


最近はPaxmanで化学療法中に頭皮を冷やす方が
以前より多くなってきました。

頭皮冷却をされていても全く脱毛が無いことはありません。

脱毛の始まりが遅く抜ける量も少ないのですが
ウィッグが必要か?というと
頭皮は透けてしまうぐらいの毛量まで減ってしまうと考えてよいです。

人に会う機会が少なく買い物などは帽子で過ごせる人には
ウィッグは不要かもしれませんが

お仕事や人と会う機会がほどほどある方には
ウィッグは必要になるでしょう。


ウィッグの製作時期は頭皮冷却をしていない人に比べ
脱毛開始が遅かったり、脱毛の量も少ないので
ウィッグが必要になることが遅くなる傾向です。

遅くなるといっても脱毛はありますので
通常の方の1~2週間ウィッグを被り出すタイミングが
遅くなる程度です。


『たった、1~2週間⁈』
と思われる方も多いかもしれませんが
毛根へのダメージは冷却している方の方が
断然少ないので髪の伸びは早く
ウィッグ卒業はとてもスムーズです。


最終的にどのくらいの髪が残るかは
冷やしている状況や毛根の強さなど個人差があり
誰にも予想はできません。


Paxmanでの頭皮冷却をされた方にウィッグ作りは何度もあります。

冷却されている方々の脱毛の経過を見てきましたが
脱毛の始まりが遅いとは言え
脱毛は必ずあり、治療中は毛量は確実に減り続けます。



ウィッグが必要か不要かは生活環境に左右されることでしょう。

ウィッグのご用意がある方が精神的には楽になるとは思いますが
脱毛はゆっくりなので慌てて購入しないで、
気に入るものが見つかるまで粘ってもよいと思います。


どのくらい脱毛したらウィッグを被りだすと良いかなど
ご相談を伺いながら決めてきました。


脱毛開始や生活スタイルに個人差があるからですが
お仕事をしている方でウィッグを被り出すタイミングは
最初の治療日から3週間目前後を目安にしていただいて良いです。

ただPaxmanの導入の歴史が浅い病院などは
取り扱いに慣れていないかな?と思うことが度々ありました。

通常の脱毛と変わりない方も何人か見てきました。

それでも髪の生え出すのは早いです。

スリールのウィッグ製作では
メールやLineなどで脱毛の状況を伺って
その時に応じて製作をしております。


ウィッグをお作りするとどの方も安心されたご様子でした。

ウィッグは被りたくはないけれど
髪が抜けていくのも怖いものです。



もとの髪形と同じようにお作りしたスリール


こちらの方もPaxmanの頭皮冷却をされています。

お仕事は続けて治療されていて

抜ける状況のお写真をお送りくださり
脱毛自体はゆっくりでした。


今度は髪の伸びるのが楽しみです。


頭皮冷却装置の無い病院でも
ご自分で工夫をして冷やしている方もたくさんいらっしゃいます。

こちらのブログもぜひお読みください。

化学療法の脱毛と頭皮の冷却効果 (sourire-wig.jp)

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