医療用ウィッグはまとめ髪はできないと
思っている方も多いかもしれません。
もちろん、お使いのウィッグの仕様で纏めることのできないウィッグもありますが、
スリールはまとめ髪が得意なウィッグです。
まとめ髪ができる仕様とは
ウィッグに余分な隙間が無いことです。
余分な隙間とはウィッグを被った状態で
上から触るとプカプカしていたり摘まめる余り部分の無いことです。
プカプカしているウィッグをまとめ髪にしてしまうと、頭の形がボコボコに見えたり中のベースがはみ出てきます。
また、機械植えのウィッグはまとめ髪には不向きです。
すだれのような帯状の髪の毛をミシンでキャップに縫い付けているので
纏めたときに隙間から見えて不自然になります。
ウィッグのカール付け
ウィッグの髪に使用している毛材というのは
人毛、ポリエステル、ナイロンが主です。
メーカーにより使用している毛材は違ってきます。
それぞれの耐熱が違うのですが
ナイロンの耐熱温度は100度以下ですので
ヘアアイロンを使用することが難しく
カール付けが不向きになります。
それ以外の人毛とポリエステルの毛材は
カールを付けることのできるウィッグになります。
昨日ご来店いただいたHさまスは先月スリールをお作りしました。
メンテナンスのご予約でした。
先月アイロンで付けたカールは
どうなっているか気になっておりました。
週2回ウィッグにシャンプーをされているとのことでしたが
カールはほとんど落ちていませんでした。
スリールは人毛20%、ポリエステルの人工毛80%で出来ており、形状記憶の良い東レモノフィラメントの人工毛をブレンドしています。
ウィッグはヘアーアイロンを使うことでメンテナンスになります。
ヘアーアイロンはカールを付けながら、
毛材の絡みも取りメンテナンスが同時にできます。
まとめ髪をされているHさまのスリール
まとめ髪をすることで
髪と洋服との摩擦が最小限になりカールが長持ちしていました。
おくれ毛はご自分の髪の残っている部分と
効果的に短くカットをしたウィッグの髪です。
暑くなってきたので
まとめ髪で少しでも涼しくお過ごしいただきたいと思います。