医療用ウィッグは美容師が販売するべき(美容師向け医療用ウィッグ講習会について)

医療用ウィッグを必要とされる方は、脱毛を伴う抗がん剤治療を必要とされる方、脱毛症や抜毛症の方など、通常の美容業ではご相談いただくことは少ないと思います。
医療用ウィッグは、いわゆる『ウィッグ屋さん』が対応することが主流でしたが、ウィッグをお使いの方に似合わせのカットや治療後に伸びてくる髪に相談できる美容室が少ないことお困りの患者さんが大変多い現状です。

また長い間通ってくださっている常連のお客様が、抗がん剤治療のためにウィッグが必要になったとき、ご相談いただいても対応できなくて後悔された美容師の方も多いかと思います。

『ウィッグ』はウィッグ屋さんが販売するものと考えがちですが、『医療用ウィッグ』は美容師が製作することが、患者様(お客様)に親切なことは明らかです。

どうして、医療用ウィッグは美容師が販売するべきかと言うと。

脱毛の前の自毛のカットに対応できる…人間の髪をカットできるのは保健所に美容所登録されている美容室で、ウィッグ販売店では自毛のカットは出来ません。

これから抗がん剤治療の始まる患者さんが、普通の美容室にどんな説明でカットをお願いするのか? また、どのくらいカットをして良いのか?

ご不安なことばかりです。

もし、気心の知れている美容室でご相談ができたら、心強いことです。

②ウィッグ屋さんではウィッグを被ってカットをしないので、思うようなヘアスタイルにならないことが多い。

いわゆるウィッグ屋さんの技術者の方々は、ウィッグのカットはウィッグ台の上でカットをするのが当たり前のようです。

少しだけ前髪を切ってほしい時も、大手ウィッグ会社などは別室にウィッグを持って行きカットをするそうです。接客室と作業室が分かれています。

私も美容師なのですが、美容師からするとお顔のバランスを見ながらカットをするのが当たり前で、被って切れないことの方が怖いのですが、ウィッグ屋さんと言うのは、逆に別室でカットが当たり前なのだそうです。

アデランス社員だった方に、どうして別室でカットをするのか質問したことがあります。

「お客様には、ゆっくり休んでいただきたいからです」とのことでした。

一昔前は、アデランスは理容師経験者ばかりでした。男性ウィッグ主流だったこともあり、別室カットが当たり前になったのかと推測します。

医療用ウィッグを作る上には、悪しき風習だと私は思っています。

③美容師が医療用ウィッグを販売することで、スタイルチェンジが自在

通常業務でお客様に合うヘアスタイル作りに慣れている美容師にとっては当たり前のことですが、ウィッグ台でカットをするカツラ屋さんには難しいようです。

鏡の前で自分の髪のようにカット。「もう少し軽くしてください」などとご希望を伺いながら微妙な長さや毛量を調整できるのが、必要です。カツラ屋さんでは、当たり前のことですがそれが出来ません。

④抗がん剤治療後の伸びてきた髪にも対応してもらえる

抗がん剤治療後に伸びてくる髪はくせ毛になる確率が90%以上だと感じます。縮毛矯正が必要な方も多いです。ウィッグの製作から自毛の対応ができる美容室は、全国にはまだまだ少ない状況です。

治療が終わり髪が伸びたからと言っても、髪が細かったり思うように生え揃わない方も多く、治療のことをわかってくれている美容室にそのまま通い続けられたら安心です。

自然なウィッグの製作、自毛のケアも出来ることなど、お困りの方を助けることができるのは美容師にしか出来ないことです。

医療用ウィッグの取扱いのための講習をikus.医療美容ケア研究会で行っております。

講習会のための無料説明会2020年2月17日(月)18日(火) 13時~15時(日程のご都合が合わない方は、ご連絡ください)https://www.ikus.life/join-us

また、講習会についてのお問い合わせ・ご不明なことは株式会社スリールでも対応しております。

美容室で作る医療用ウィッグ・スリールhttps://www.sourire-wig.com の取扱い美容室の蒲田Chez Moi、自由が丘frangipani,大井町kaguyahime(カグヤヒメ) 横浜アンソレイユ、戸部entree(アントレ)逗子アトリエMeiXiang(メイシャン)平塚美容室T&T、千葉vivit hair 、柏美容室ありす、栃木nico(ニコ)埼玉ビビアン 静岡calmflow 盛岡chinon へ、お気軽にご相談ください。

スリール取扱店は 患者支援団体「ikus.医療美容ケア研究会」の加盟店です 。

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